茅葺屋根の歴史

およそ80年ぶりの茅葺屋根の撤去風景

ごんべえ村の民泊として利用していた畑暦の建物は築150年の元々馬屋だった建物です。私の高祖父(ひいひい爺ちゃん)が明治初期に建てた建物です。その後、年月の長さが物語るように紆余曲折を経て、私が小さい頃は父が阿蘇の赤牛を飼っていたので、牛小屋でした。今写真で見えている2階部分は、秋になると干草をいっぱい積んで冬の牛の餌の備蓄スペースとして使っていました。子供の頃は日本版ハイジのように干草でベットを作って妹と遊んでいました。そんな思い出の場所を遺したくて茅葺き屋根の葺き替えを決断しました。

骨組みの補修工事風景(阿蘇茅葺工房の職人さん)
阿蘇茅葺工房1代目の職人さんが作った茅を整える道具
屋根の傾斜を利用して足場を作り作業

棟作り風景、勇ましく青空に映えます
茅葺き屋根の頂上部分での作業
茅葺の最後の要、棟作り
完成した黄金色の茅葺き屋根